伸ばすだけがストレッチではない

普段からノルディックウォークをはじめ、様々なスポーツに取り組んでいる皆様、運動前には必ず準備体操、運動後には整理体操の中でのストレッチを実施していると思います。
ストレッチは、関節可動域を広げて、目的の筋を柔らかくし、怪我の予防策として広く知られていますがそのストレッチは、「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」に分けられていることをご存知でしょうか!?
そして運動の場面によってこれらのストレッチを使い分けることがとっても大切です。

『動的ストレッチ』と『静的ストレッチ』の違い。

 

◉動的ストレッチ

動的ストレッチはダイナミックストレッチとも呼ばれるストレッチで動作を伴いながら(動きながら)行います。
手足を動かし、動きの中で筋肉を伸ばしていくストレッチ方法。
体をダイナミックに動かすことで心拍数が上昇。体が温まるため、スポーツや競技のシーンでウォーミングアップとして使われています。
具体的にどんな動きなの?と疑問を持たれているあなた!ラジオ体操は動的ストレッチの代表例です。全て動きの中で行っているのがわかりますね!
反動をつけて筋肉を動かすことで。心拍数が上昇し、筋肉の可動域を広げる効果があります。
また、メジャーリーガーの前田健太投手が試合前に行うマエケン体操も動的ストレッチです。

◉静的ストレッチ

静的ストレッチは、スタティックストレッチとも呼ばれるストレッチで足や腕を動かす動的ストレッチとは異なり、筋肉を一方向に伸ばしていくストレッチ方法です。
ゆっくりと筋肉を関節可動域の限界まで伸ばし、その状態を数十秒間キープすることが静的ストレッチの基本動作となります。
主に運動後のクールダウンや就寝前のリラックスとして行われます。静的ストレッチは、運動後のクールダウンや就寝前のリラックスに取り入れることで、筋肉痛や疲れを軽減させる効果が期待できます。
よくストレッチという言葉を聞いてイメージする床に開脚し、上半身を前に倒すストレッチや、長座体前屈の姿勢は動的ストレッチに分類されることがわかります。

動的ストレッチの効果

・怪我の予防

・筋トレの効果 UP

・カロリー消費UP

・血流をよくする

・むくみの解消

 

静的ストレッチの効果

・柔軟性の向上維持

・気持ちをリラックスさせる

・疲れを取る

・肩こり腰痛の改善

 

◉正しいタイミングでストレッチをしよう

動的ストレッチと静的ストレッチにはそれぞれ正しいタイミングがあります。運動の前後や眠る前など、動的ストレッチと静的ストレッチを正しいタイミングで行うことで高い効果を発揮します。

《運動前》

ウォーミングアップは、軽く汗を流す程度に身体を動かし、筋肉を温め体温を上げ、運動がしやすい状態にすることが怪我の予防や運動の効果UPに繋がります。これらの目的を果たすために動的ストレッチはぴったりです。しかしながら静的ストレッチも関節可動域を広げる手段として有効な方法なので運動前は、目的の筋に対して、静的ストレッチを30秒程度に抑えて、動的ストレッチと併用する方法が良いと考えます。

《運動後》

クールダウンでは疲労回復やリラックス効果がある静的ストレッチを取り入れることで筋肉をリラックスさせ、筋肉痛や疲れの軽減に繋げていくことが大切です。

◉まとめ

運動前:動的ストレッチ・静的ストレッチ
運動後:静的ストレッチ
のように使い分けることが重要と言われています。
是非運動前後のストレッチも意識して使い分けをし、ノルディックウォークや運動の効果を十分に発揮していきましょう。

WINSの講習会でのストレッチはどのようにしているかな?!是非参加してインストラクターのストレッチに目を凝らして見てください(笑)